発信したい欲に勝てなかった

ストレスとか思うことをぶつける用

【ゾクッとする話】俊足のバスケットボールプレイヤー

今週のお題「ゾクッとする話」

 

今年の夏は暑いですね。

「会社の行きも帰りも汗だくってどうなのよ…昔はこうじゃなかったわ!」とか考えながら、毎日すごしています。

 

そんな夏の暑い日にひとときの涼しい風を吹き込んでくれるのが、「怖い話」ですが、最近はあまりテレビでも見なくなりましたね。一昔前はけっこう放送されていた気がするんですが、やっぱり、技術がすすんで心霊写真も動画も加工できるようになっちゃったのが原因なんでしょうか。

でも、加工しようがしまいが、怖いものは怖い! と思うのですよ。

そんな私は「あなたの知らない世界」が大好きでした!

夏になると、いまでも、そうめんを食べながら「あなたの知らない世界」を見ていたことを、懐かしく思い出します。

 

とはいえ、自分自身はまるで零感で、おばけなんて見たこともありません。

学校から家に帰ったときに母に塩まかれたときはちょっと怖かったけど。。

後ろに足あったから、とか言われましたが、なんでしょうか、足って…。

 

ま、それはともかく、せっかくなので、私と同じ、ほぼ零感の妹が体験した不気味な話でも書いておきます。

 


 

それは、妹がモンハンにハマっていた数年前のことです。

あまりにハマりすぎて、友人宅で朝まで狩りをしておりました。

 

いつものことで、みんな夢中になっていたのですが、一人がおかしなことに気が付きました。

誰かが、屋上でバスケットボールをやっている。

ここは最上階、屋上で人が騒げばすぐにわかります。

 

こんな夜中になにをやってんだろうと、全員苦笑しました。

屋上からはボールをドリブルさせる音と、バッシュがキュッキュという音が響いています。

熱心だなあ。ひとりでやってんのかなあ。ちょっとこわくない?

なんて言いながら、でもすぐに忘れて、全員ゲームに戻りました。

 

それからどれくらいたったか、ふと、誰かが言ったのです。

 

「なんでキュッキュいってんだろ」

 

体育館とかでもいうじゃん、と誰かが言ったのですが、しかし、そこで全員が気が付きました。

 

屋上はコンクリート張りだ。

バッシュがキュッキュと鳴るはずがない。

 

部屋は一気に静かになり、全員が怖気を振るった瞬間、

 

ダンダンダン!!

 

部屋の前の廊下から、ドリブルの音が聞こえてきたのです。

 

コレにはさすがに全員が固まりました。

寸前まで屋上で音がしていた。そんな一瞬で階下に降りてこられるはずがない。

 

ドリブルは、部屋の前の廊下を行ったり来たりしはじめました。

そのたびにバッシュがキュッキュとなります。もちろん、廊下もコンクリートでそんな音が出るはずがありません。

 

結局、その音は明け方まで続いたそうです。

 


 

わりと図太い妹でも怖かったと言ってましたが、一番怖かったのは、姿を見てやろうとドアの郵便受けを開けようとした妹を止めた、まわりの人だったろうな、と思います。

 

 「開けて目があったらどうすんだ!!」みたいなことを叫ばれたらしいです。

 

それはぜひやってみて欲しかったなあと、他人ごとの私は思ったのでした。

 

 それにしても、そもそも屋上のドリブル音が明快に聞こえてるところからしておかしいだろう…というツッコミは、大丈夫、私も思っています。

 

怖い話と言えば、父が夜中に揺れるブランコに出くわした話とか、寝ている母の足元から這い上がってきた白い手の話もありますが、そちらはまた別の機会に。